【未来対談 vol.2 : production】工藤×中村
V’Works広報担当です。
今回はV’Worksの制作部門で撮影ディレクションを行う主任・工藤と撮影プランニングを行う主任・中村に、それぞれが思う理想のリーダー像についてお話をお聞きしたいと思います。
それでは、工藤さん、中村さんよろしくお願いします。
———まずは、お二人の自己紹介とV’Worksに入社したきっかけについてお聞きしてよろしいですか?
工藤:ディレクター兼制作部一課主任の工藤です。よろしくお願い致します。
私は高校生の頃からファッション業界に興味があって、服飾専門の大学に入学しました。
4年間ファッションの事を学び卒業後は、紳士服をメインに取り扱うアパレルEC会社に物撮りカメラマン兼レタッチャーとして就職しました。
そこで2年弱働かせてもらい退社致しました。その後転職活動中にV’Worksのレタッチャー募集を見つけ応募しました。
そして、渡邊さんと面接し大学での活動内容や前職の話をしたところ、レタッチャー兼ディレクターとして働いてみないかという提案をして頂き入社致しました。
———工藤さんってもともとはカメラとかレタッチの技術畑の人だったんですね!中村さんはいかがですか?
中村:プランナー兼制作部2課主任の中村です。よろしくお願いします。
私は大学の服飾学科を卒業してフリーターをしていたころ、昔からの知り合いがあるアパレルブランドで働いていて誘っていただき、その後紆余曲折あってそのアパレルブランドのECの写真撮影を行っていたV’Worksに入社しました。
そのときちょうどV’Worksが設立されるタイミングだったみたいで、ほぼオープニングスタッフくらいの時期だったと思います。
———中村さんは弊社の中でも古株ですよね。
———お二人はもともとプレイヤーとしてV’Worksにジョインしていますが、現在は併せて部門の主任として後輩を育成する立場にもなっているかと思います。
プレイヤー時代から現在で、業務に対する考え方などに変化はありましたか?
工藤:私は責任感というところで考え方に変化がありました。
プレイヤー時代はほぼほぼ青木部長のアシスタントとして働いており、個人のディレクター業務はあまりなく仕事に対しての責任感はありましたが、誰かを育成するという立場での責任感や自分の仕事以外での後輩に振った仕事の責任感などはまったくなかったです。
今では画像のセレクションの管理であったり、主要なブランドを一括して任せて頂いたり、ディレクターとしての責任感と主任としての責任感が前より桁違いに重く感じるようになりました。
また後輩たちの仕事を俯瞰してみることを大切にしています。
———なるほどですね。中村さんはいかがですか?
中村:プレイヤー時代の自分は、とにかくひたすら手動かしとけ!っていう精神でした。
・上司は、責任をもつ・とる人
・部下は、手と身体ひたすら動かす っていういつの時代やねん(笑)みたいな思考がありました。
私は入社当初からデスクワーク中心ですが、画像のセレクション業務をメインとして働いていた1~2年目はひたすらに1日中画像を作り続けて、できたらクライアントの確認⇒修正から返ってきたものと答え合わせしてアップデートして実践していました。
現在ではこの時の会社規模より3倍?かそれ以上に成長していて、V’Worksがめきめきと変わっている中で、制作部2課の主任になりました。
私自身生粋の下町出身の江戸っ子なので、主任になった当初は「新しい風、吹かしてやらぁ!」という謎の開き直りみたいなものが一瞬生まれつつも、現実的に考えて「主任」のあるべき姿について悩みましたし、上司に悩みを聞いてもらいました。
部下にどうなってほしいか、なにをする事が自分は幸せかなど一緒に考えてもらった結果、私は「部下には楽しく成長してほしい。上司の負担は減らしたい」と思いました。
今の主任の立場としての私は 上司の意向を理解しながら、後輩たちを丁寧にサポートする。
V’Worksで働くひとりの人間として、どう上司や部下に対して自分なりのアクションできるかを、しっかり責任をもって考えられるようになったかなと思います。
———お二人ともそういった変化があったんですね。ありがとうございます。
———お二人が参考にしている、惹かれる理想のリーダーとはどんな人ですか?
工藤:私が参考にしている憧れているリーダーは今の時代を最前線で活躍されている女性ラッパーのAwichさんです。
Awichさんの曲はどれも私の心を押してくれるのですが、特にQueendomという曲は彼女の過去にあった出来事と現在を歌っている前向きな曲で凄く心に響く歌詞で悩んだり落ち込んだりしてる時は必ず聴いてます。
学生時代、友人をきっかけで彼女を知りライブにも何回か観に行っているのですが、毎回小さい箱でも仲間のラッパーやアーティストが参戦するほど男女問わず年齢関係なく周りから慕われており、仲間を引っ張っていて勇気を与えている背中を見ると凄いかっこいいリーダーだなと思います。
———工藤さんってHIPHOPがお好きだったんですね。中村さんはいかがですか?
中村:私が思う理想のリーダーは宇多田ヒカルさんです。
とにかくクール。あんな才能があるのに控えめで、しっとりおしゃれなことやってる人、っていう印象をもってます。
「Time」という曲のバックには、チベットの「マントラ」っていうお経みたいなコーラスをかすかにいれてたりするんです。
これって、普通に聞いただけではスルーされるところだと思いますが、あるとないとでは違うものが出来上がったりする絶妙なスパイスで、こういう繊細な仕事ができる人に、すごく憧れがあります。
見てわかる才能だけじゃなくて、知れば知るほど、深いところおもしろいなこの人、って思われる人だなって思います。
これを仕事に置き換えると、最初から手取り足取りすべてを伝えるんじゃなく、自分でちゃんと考えることで答えを導いてくれる人だなって思うし、自分がこれをまだ実践できていないから、憧れます。
聞かれたことにばーっと答えることは簡単だけど、あのとき少しのスパイスを教えてくれたことで、自分なりの答えが見つけられた!って実感させてくれるような、そっとあたたかい人になりたいからあこがれてるんだなって思います。
あと宇多田さんはラブソングたちの体温が低くて、でもひとつひとつの言葉は熱くてなんだか好きです。
———なるほど。お二人とも系統は違いますが女性アーティストが憧れる像の一つなんですね。
———最後に、お二人のこれからの目標を教えてください。
工藤:今後の私の目標の一つはディレクターとしてのスキルアップです。
現在はアパレルのスチル撮影のディレクションを主軸にしていますが、現在弊社ではTikTokなどのSNS運用も始動していて、動画制作のディレクションにも挑戦して「ディレクション」というナレッジを貯めたいです。
またもう一つの目標として、一緒に働くスタッフたちが今よりももっと働きやすい風通しの良い環境を作っていきたいと思います。
中村さんともよく話すんですが、私たち主任レイヤーって上長もいて部下もいる中間管理職的な位置づけなので、上長の指示を自分の中で消化して部下に伝えていくのみではなく、部下の意見や悩みとかをキャッチアップも行い、上下のスムーズさを作り上げることが重要だと考えています。
円滑な関係性のある中で働くほうが楽しいし、何より制作物のクオリティも上がると思うんですよね。
———中村さんはいかがですか?
中村:プランナーの業務の中で大きな割合を占めるものに撮影前のスケジュールの調整があります。
人員の配置とかも行うので、工藤さんとかのディレクターチームはもちろんフォトグラファー・スタイリスト・ヘアメイクといった様々な部署を横断してコミュニケーションをとる必要があります。
工藤さんも先ほど言っていましたが、何でも気軽に聞きあえる関係性のいいチームで制作をしていくほうがより良いものをクライアントに提供できると思うので、「撮影の時に何か困ったことがあったら中村に聞け」と言われるような存在を目指しています。
V‘Worksの制作部門をけん引するお二人に業務に対する想いなどいろいろなことを聞けました。
工藤さん、中村さん本日はどうもありがとうございました。