【未来対談 vol.1 : stylist】矢田貝×山口
V’Works広報担当です。
今回はV’Worksの技術部門でスタイリストとして活躍する課長代理・矢田貝と主任・山口にそれぞれが感じている会社員クリエイターのリアルとリーダー像などについてお話をお聞きしたいと思います。
矢田貝さん、山口さんよろしくお願いします。
———まず、お二人の自己紹介やV’Worksに入社した経緯について教えてください。
矢田貝:矢田貝です。よろしくお願いします。
もともとファッションに興味があって大学時代に古着屋でアルバイトしたりとかしていました。
それで卒業するタイミングになったときに周りがスーツ着て就職活動してるのが、なんか自分にはピンと来なくて。
自分って何がやりたいのかなって思いながら職を探していた時に、偶然あこがれだったスタイリストの方がアシスタントを募集しているっていうのを友達伝いに聞いて、ですぐに連絡を取って面接のときに「明日から働けます」って言ってアシスタントになりました。
その方の下で5年ぐらい経験を積ませてもらい、27歳くらいで独立しました。
V’Worksに参加した経緯は、まだアシスタントをしてた頃に何かのMVの撮影の現場でまだフリーだった渡邊さんと出会って、それから仲良くなって渡邊さんの作品作りとか撮影を手伝ったりしてました。
そしたらある日渡邊さんがV’Worksっていう制作会社に入ってそこの仕事振ってくれたりしてて、確か最初は物撮りだったかな?それから色々一緒に仕事をやるようになって、V’Worksの会社の雰囲気とかもよかったし渡邊さんにも誘われたんでジョインしました。
———そういった経緯で参加されたんですね!山口さんはどういった経緯でV’Worksに参加されましたか?
山口:山口です。よろしくお願いします。
自分は中学生の頃から、ファッション業界で働きたいって思ってまして。でも、なんかその頃は特に「これがしたい」っていうものも特に全然決まってなくて。
そういう明確な目標はなかったんですが、ファッションに携わる仕事がしたいって考えてたんですよね。
で、 スタイリストになりたいって思うようになったきっかけは服飾系の専門学校在学中で、最初の頃はあんまりまだやりたいことについて漠然としてる状態だったんですけど、在学中にインターンで経験をさせていただいたタイミングで、自分も何か物作りに携わりたいっていう気持ちが強くなったので、そこからスタイリストを志すようになりました。
その卒業後にアシスタントで経験積ませていただいて。で、自分が1人でスタイリストとして活動し始めたタイミング のしばらくした後に、お世話になってたスタイリストの先輩と渡邊さんが繋がってまして、V’Worksを紹介していただいて入社しました。
———山口さんも渡邊さん経由で参加されたんですね!
———次の質問ですが、お二人は過去には雑誌や広告といった分野でスタイリストとしてご活躍されていましたが、V’Worksでの仕事ではスタイリングのアプローチ方法などに違いありますか。
矢田貝:一番の違いは個人の時と比べて受注している量、撮りきらなければいけない量が爆発的に多いところですかね。
それをどれだけクオリティを担保して体数を撮れるかにかかってると思います。
そうなると現場での作業の精度・スピードはもちろん、その事前のプランニングも結構重要になってきますよね。
———なるほどですね。山口さんはどうですか?
山口:やっぱり矢田貝さんもおっしゃってたみたいに、すごく撮影商品の数が多いので、そこに対するクオリティは落とさないようにするのももちろんなんですけど。
どの撮影でも、依頼されたスタイリングのテイストの中で自分のエッセンスというか、そういうところを入れていけるかどうかっていうところを考えて、組むようにしてます。
———なるほどですね。ほかに何か違いとかってありますか?
矢田貝:例えば、EC用の服の写真って例えばZOZOタウンとかに出すと、自分が撮影に関わった商品がどれくらい売れたとか「いいね」をもらったとか、消費者からのフィードバックがダイレクトに数値化して受け取りやすいのかなって思います。
だから自分も消費者の立場に立ってよりいいスタイリングを考えていくのが大事なのかなって思います。
山口:確かにそうですよね。
矢田貝:やっぱりそういう考えを持ってスタイリングしていくっていうのが 結構大切なんじゃないかなって。やっぱりインフルエンサーの子たちが宣伝した商品が売れてるのって、結構消費者目線っていうか、顧客目線でファンを作ってってるみたいな感じなんじゃないですかね。
———ありがとうございます。山口さんはいかがですか?
山口:僕は制作会社で仕事するっていうのが初めての経験なんですけど、この業界って本来だったら別の会社のディレクターさんとかフォトグラファーさんがいて一緒の現場で働くっていうのが結構多いんですよね。
でも、V’Worksは自社にディレクターやフォトグラファーいて、より親密に話し合いができたり撮影後のその先の写真の選定とかも見えるのでどういうスタイリングが使ってもらいやすいとかわかるというのは大きいと思います。
そういう面を意識しながら仕事に取り組めるし、社内の関係性が構築されているのでチャレンジしやすい環境でもあります。
矢田貝:確かに意見を言いやすい環境だよね。
山口:そうですね。みんなでいいものを作ろうって意識があるので。
———ありがとうございます。次の質問ですが、お二人はV’Worksでスタイリストとして活躍しつつ、次の世代を育てるという立場にもあるかと思います。その中で一番大切にされていることは何ですか?
山口:僕が大切だと思っていることはその方々に対して理解してあげられるかどうかっていう部分ですかね。考え方とか。
一方的にこちらの考え方を押し付けるんじゃなくて、自分自身も相手に向き合うし相手にも自分に向き合ってもらえるような、そういう関係性を構築していくことが大切なのかなって思います。
———山口さんは相互理解に重点を置く、歩み寄るタイプのリーダーですね
山口:例えばですけど、その子の苦手なことをできるようにするのか、それともその苦手なことを別の要素で補うかって色々選択肢があるじゃないですか。
それをどうしていくかっていうのをこちらで勝手に決めるんじゃなくて、一緒に寄り添ってあげられるような関係値っていうものをなんか作っていきたいですね。
本人が納得していないことやらせるっていうのは、やっぱり嫌ですね。
矢田貝:嫌だよね。自分もやられたら嫌だもんね。それ。
山口:納得してもらって仕事ををやってもらうのが大切なのかなって思います。
———ありがとうございます。矢田貝さんはいかがですか?
矢田貝:そうですね僕が1番大切にしてることは、相手を否定しないことですかね。
例えば「このスタイリングは 全然ダメ。」ていう感じの話し方はしないですね。スタイリングってその人が考えて出した1個の答えなんで。
もちろん顧客がいる仕事なので修正の必要がある場合もあるんですが、頭ごなしに否定すると、嫌になっちゃうじゃないですか。僕も気持ちわかりますし。
部下の子たちといろんなものを作り上げていく上で、捉え方としてあんまりマイナスを増やしたくないっていう感じですね。
意図を汲み取ってあげて、だからこういうのを作ったんじゃないかな。
で、それはいいと思うんだけど、なんかこういうアプローチの仕方もあるよ。みたいな感じで指導してますね。
———お二人のリーダー像って割と近しいのかなって印象を受けました。頭ごなしに否定せず改善点を提案していくって共通するのかなって。
矢田貝:僕も否定されたり、怒られながら仕事したくないし(笑)
萎縮しちゃうとパフォーマンスも落ちますしね。
絶対楽しんでやってる方がパフォーマンス上がるし、楽しくやる っていうのは僕はなんかいいことだと思ってるんで、むしろ忙しくて大変な時にどれだけ楽しさを保てるかで成長できるかっていうのもあると思うので。
———次の質問ですが、普段プレイヤーとして業務を行う上であらゆる道具を味方にしていると思いますが、お二人は何か道具に対してこだわりとかってありますか?
矢田貝:そうですね、やっぱり使いやすいことが一番ですかね。
外部委託でV’Worksに来ていたころからもっと使いやすいスチームアイロンありますよって提案とかはしていましたね。
で全部そっちに買い替えたんですけど、たぶん作業効率的に相当上がったと思いますよ。
山口:そうですね。
矢田貝:僕の手柄みたいな感じで話しちゃってますけど、購入の手配とか諸々やってくれたのは山口君なんだけど(笑)
山口:(苦笑)
矢田貝:スタイリストって現場での業務もそうだけど、事前準備がすごい大切で、大量の洋服にアイロンをかけなきゃいけない。その時間をどれだけ短縮できるかっていうのが大事ですよね。
そのためには使いやすくてパフォーマンスの高い道具を選択するのって重要だなって思います。
あとデザインも見ちゃいますね。デザインがいいのはやっぱりちょっとほしくなります。
———わかります。気分も上がりますもんね。
矢田貝 :うんうん。
やっぱり便利で使いやすいみたいなのは当然として、+αデザインが素敵なものっていいですよね。
———山口さんはいかがですか?
山口:矢田貝さんもおっしゃってたんですけど使いやすさとか、生産性上げるためのものを結構意識して買ったりしますね。
矢田貝さんのお話しとかぶっちゃうんですけど、アイロン作業ってスタイリストにとって結構大切な業務で作品の良し悪しとかに直結すると思っています。
そういえばV’Worksに入社するタイミングで個人用のアイロンも買いましたね。
なるべくスペックの高いものを買って、それを扱えるだけの技術を身に着けようみたいな感じで。
アイロンも1台を使いまわすんじゃなくて、例えばより「ガッチリ」した印象を持たせたいなら写真のようなアイロンを使用しますが、「やわらかい」印象を持たせたい場合は普通のスチームアイロンを使ったり、都度変えていますね。
なのであれが1番絶対にいいていうのはなくて時々で変えていきます。
アイロンだけでも今家に11台くらいあるんで。
———11台!スタイリストってみんなそんなにいっぱいアイロン持ってるんですか?
矢田貝:11台は多いと思う(笑)
山口:自分が使いやすいものとかを調べていった結果、そんくらいになっちゃいました。
矢田貝:好きなんでしょ。いろいろ試してみるの。
———最後に、お二人のこれからの成長ビジョンがありましたら教えてください。
矢田貝:チームとしての成長ビジョンだと、僕って基本的に楽しく生きていきたいってタイプだし、部下の子たちにもそうあってほしいですね。
楽しみながら仕事をして、技術を高めていってもらうのが一番だなと思ってて。
だからシステム作りだったり、いろんな情報共有をどんどんしていきたいと思っています。
実は「自分でやりたい派」なんですけど、部下の子たちに仕事を割り振ってやらせてみると、こういう考え方もあるのかって発見もあって刺激になりますよね。
あとはさらに現状から深化して業務を行っていきたいです。
「どうしたら商品の魅力を最大限引き出してもっと売れるようにできるか」と考えてアプローチの仕方を思考したり、シーンの提案をしたり、常に一歩上のクオリティで仕事していきたいですね。
あとは個人的な話になっちゃうんですけど、最近友達が始めたブランドに企画で参加してて、High Scream Centerっていうブランドなんですけど。
https://www.instagram.com/highscreamcenter
次何作るかとか、どういうシーズンのコレクションにするかとか撮影の時のディレクションとか考えて。
実際に洋服を作る側に回って、めっちゃ大変なんですけど楽しいんですよね。
———監修のような領域にも展開しているんですね、流石です!山口さんはいかがですか?
山口:自分自身幅広い分野で働いていきたいってタイプなので、今以上に、いろんなジャンルにチャレンジしていきたいって思っています。
以前はミュージックビデオ撮影の現場とかにも参加していましたし、スタイリストって結構活躍できるフィールドがあるんですよね。
部下の子たちにもいろいろ経験してもらって、スキルを高めていってほしいなって思いますね。
———ありがとうございます。質問は以上となります。
今回V’Worksでスタイリストとして活躍するお二人に業務に対する想いなどいろいろなことをお聞きしました。
矢田貝さん、山口さん本日はどうもありがとうございました。