1-677-124-44227
info@your business.com
184 Main Collins Street
Follow us on instagram

特別対談企画 ” 前座の躍進” 後編

V’Works広報担当です。

OPENING ACT 5年目のチャレンジの先駆けとして、チャレンジがあったように見えた撮影現場でした。
今回は潤間さんwataは引き続き、また現場でワークしたV’Works next directorの2名に入ってもらい4人でlook撮影の振り返りを行いつつ、キャリアを超えたクロストークをお届けします。

 

 

前列左から:フセイニ玲奈ハジャラ船岡聖人
後列左から:潤間、wata

 

—改めて長時間の撮影お疲れ様でした!
集合からすでに10時間近く経ち、かなり長い撮影でしたね。

 

wata : スチルの現場だと、うちでもなかなかここまで長丁場はレアですね(笑)みなさんお疲れ様でした。

船岡フセイニ 、 潤間 : お疲れ様でした!

 

—まずはV’Works側から今回ディレクターとして抜擢されたお二人の自己紹介をお願いできますか?船岡さんからお願いします。

 

船岡 : 船岡聖人です、よろしくお願いします!
自分は20歳の時ぐらいからモデル業を始めて、この業界のお仕事に触れるようになりました。
ただ、それなりに活動をしてく中で、自分がモデル業に向いてないなって少しずつ思うようになってきたんですよね。
向いてないというより、いろんな現場に出役として参加しながらも、こういう風に撮影したらまた違うかっこよさがあるんじゃないかって制作側の視点が出てきてウズウズするようになってきたんですよね。
知り合いと一緒に友達のブランドのlookを作るところから始まって、ミュージックビデオや雑誌のエディトリアルのトライアルに出したりして、自然と制作側に魅力を感じ始めていました。
段々と規模感的にも満足できなくなってきたのもあって、縁がありV’Worksと出会いディレクター職として入社させてもらったという経歴です。

潤間 : え!すごい!聞きたいこといっぱいあるんだけど!

wata : インタビュー終わらなくなるからからもうちょっと後にしてほしいです(笑)

船岡 : (笑)

 

—モデルからクリエイターに転身ってかっこいいですね!
フセイニさんにも自己紹介お願いできますか?

 

フセイニ : はい!フセイニ玲奈ハジャラです。よろしくおねがいします。
私は大学生の頃からスニーカー業界に縁があって就職もその業界でした。前職のatmosをはじめこれまでも何社か働かせてもらっていました。
SNKRDUNKというメーカーで働いていた際には、社内でSNSの担当も兼務していて。その時に撮影業務やモデルも経験させてもらっていました。

潤間 : そうなんだ!すごい良いショップで働いてたね(笑)

フセイニ : 前職は販売がメインだったんですが、振り返ると撮影関連の仕事がもう一度やりたいなと思いV’Worksへジョインしました。
現在はEコマースをメインとしたアパレル撮影のディレクターをしています。

潤間 : ってか、2人ともモデル出身じゃん!(笑)

 

 

 

—お二人とも、ありがとうございます。なかなか面白い経歴ですね。
自己紹介が終わったというところで、本日の撮影について少しお聞きしていきたいと思います。

—今回はディレクター3名体制で望んでいたかと思いますが、wataさん的には何か狙いのようなものがあったのでしょうか?

 

wata : 潤間さんに次回撮影どうします?って聞いた時に、いつも通りオーダーは来たんですが割と変化したいのかなって感触が最初あったんですよね。
まあ結構軽いノリではあったんですけど(笑)

潤間 : いつもラフに打ち合わせしますからね(笑)

wata : ある程度のビジョンはいただいた上で、追ってヒアリングしていたらかなり感情が伝わって、であればいつもの通りに打ち返すのは違うなって思ったのが出発点ですね。
自分1人でも、もちろん設計することはできたとは思うんですけど、潤間さんがここで変わろうとしてるのに、僕が変わらずこれまで通りの仕事の仕方してたら良くないし面白くないかなって。
僕個人ではなくV’Worksとしてチャレンジしたいなって思った時に、僕は大枠全体の設計として有り無しの判断と軌道修正に控えて、1番大切な絵作りを社内のスタッフに任せてみようと思えたので、ファーストのディレクターを2名起用する形になりました。

 

—wataさんの中でも結構なトライだったんですね。プラス2名というのも何かポイントがあるんですか?

 

wata : 今回の撮影のムードリクエストに2面性っていうのがあると思いました。これは受けた時の僕の主観なんですけどね。
撮影に使用するホリゾント空間と作業場所になっているバック環境という2面性、ECcatalogとArtlookの2面性、いずれにせよ表と裏のような背景があり、でもそこに非連続に見えて本質は関係性を持っているというナラティブ視線があるなと考えました。
あえて今回はそこをテレコに入れ替えて撮っていて、ここが僕なりにOPENING ACTっていう名に込められた意味 “メインアクトを喰らうような最強のチャレンジャー” っていうオーガニックメッセージとつながったので、2人の挑戦者の目線がいるって思ったんですよ。

 

 

 

wata : 単純に僕くらい喰っていってくれたらいいなくらいに思ってもいましたよ(笑)

 

—下克上起きるとワクワクしますね(笑)参加されたディレクターお二人はどんな心境でしたか?

 

フセイニ : 私はここまで大きな規模でクリエイティブらしさを求められる現場に就かせてもらうのは初めての経験で、最初はすごい不安だらけだったんですよ。
ただ、やってるうちに答えのない中模索していく工程に楽しみを見出せていって、どんどんアイデアが浮かんできたんです。
実際に、今日自分たちで組み立てたアイデアが積み上がっていって形になっていってる様を写真で見てとれて良かったっていうのが率直な感想です。
過程としても、すごく勉強になったのでまたチャレンジしてみたいです。

船岡 : 自分はこれまで参加してきた企画はいくつかあったのですが、個人ではなくチームでというのはあまり機会がなかったので新鮮でした。
個々の意見をズバっと通すというより、みんなの意見であったり、潤間さんの意思を汲み取りながらどうやって紡いでいくべきかっていうところを考えながら取り組んでいました。
自分の中でもチャレンジでしたし、かなり一生懸命取り組んでいたので、今日こうして形になって嬉しかったし、こういうグルーブ感を持って続けていけば、V’Worksはもっと飛躍するんじゃないかって思いました。

 

—それぞれ、また違うバックボーンがあってとても良いですね。

 

wata : フセイニさんは最初からそうでしたけど、とにかくアイデアの源泉って感じで明確なカードが多かった印象です。
でも、本人も言ってる通り現実が近づくにつれて、クオリティの不安とかもあって諦めそうな瞬間とかもあったんですけど、思いっきりやってみようって声かけて、実際チャレンジしてみたらすっごくかっこいい画が撮れて。
そういう1歩を踏み込めた経験もすごく財産になったんじゃないかなって思います。

潤間 : ほんとそうですよね。今回のスプレー使ったカットすごい俺も好きですし。
試してみて、なんかハマリ悪いなとか、意外と合わないってなって使わなくても、別のどこかで提案できるし事例が増えるって、次の提案の精度が上がるからめちゃくちゃトライするって大切だと思います。

フセイニ : 本当にチャレンジするって大切なんだって、当たり前ですけど、改めて感じました。

wata : 船岡くんもクライアントワークの上手さやアート表現の文脈の理解度も相まって、1人で二役みたいな動きしてて良かったなって思いますね。
モデルの時はウズウズしてたって言ってたけど、そもそも貪欲さと器用さが相まってウズウズが基本搭載なんじゃないかな(笑)
マンワークで発揮してるところもこれから楽しみだけどね。

 

 

 

—今回V’Works内での組織成長を垣間見れましたが、潤間さんも個人で会社も持ちつつ、並行して他社の役員も行われてますが、組織の経営者として次世代後輩達に期待していることってありますか?

 

潤間 : やっぱり程よい鈍感力じゃないですかね?今の子ってみんな器用だし、情報なんてそのあたりにいくらでも転がっているから、自分でアクション起こしてなくてもやった気になっちゃってる時も多いと思うんですよね。
結局、そこに踏み込む機会がないと成長の機会が奪われている気がしてならないんですよね。

あえて不器用になってほしいなっていう風には思っていて、「かっこいいと思うからやりたい」とか「いいと思うからやりたい」みたいな時に、アクセルをガッって踏み込めるかみたいなところがすごい大事だと思ってます。
僕は世代的に先輩の言うこととか、こうやった方がいいっていうアドバイスは大事で、聞いた方がいいと思う派なんですけど、やっぱり世代ごとに違う感性を絶対持っているので、コピペせずに既存のやり方と自分のやり方の掛け合わせで、自分の働き方っていうのをちゃんと模索してほしいですね。

いろんな確認とか大変だとは思うんですよ、絶対。僕もそうだったですし。
ただ、形にしないと評価も得られないんですよね。
結局アクセル踏み切った人からどんどん上に上がっていくから、 遠慮とかそういうのは気にしないでほしいなって思っています。

wata : 難しく見えるけど、結構シンプルだったりしますよね。

潤間 : そう、ミスしたってミスした上で修正すればいいだけなので、ガンガンやってほしいです。

 

—ここからは熱量とかやり切るってことが大切になってきそうですね。
改めて、潤間さんから船岡さんフセイニさんへ聞いてみたいことってありますか?
さっき質問遮ってしまったので(笑)

 

潤間 : マジで聞いていいですか?(笑)
今日なんでこういうことしなかったんだろう?もっとこうした方が良かったんじゃないかってところがあったら教えて欲しいです!

wata : 潤間さんに対してってこと?

潤間 : うん。僕に対してでもいいし、今日の撮影に関してでもいいです。
今回僕はもうやり切って満足してるんですけど、2人の視点でもっとこうしたら面白かったかも、ここはこうだったんじゃないですかっていうのがあればぜひ聞きたいですね。
疑問を持つって大切だし、僕も後輩だった時に、先輩の仕事に難癖つけまくってたんで(笑)
正解かどうかはどっちでも良くて、感じること発信することは自由だから。

船岡 : 今日ってわけじゃないんですけど、キャスティングで今回は海外モデルを起用する流れだったと思うんですが、よりジェンダーのラインを曖昧にするダイバーシティ感を演出するならアジア人も入れて3人体制でもいいんじゃないかって思いました。
もちろん、文脈はある程度理解してるとは思っているんですが、自分がモデルもやってたのもあって気になっちゃいました。

潤間 : そうですね・・・。
これまでの絵作りがほぼアジア人モデルだったので、自分の中の新鮮さとかもそうですし、正直新しい演出ができる未来が全然想像できなかったのもあります。
僕が執行役を務めているアパレルブランドでもOPENING ACTで起用しているモデルさんを共通でお願いするようになったりして差を設けたかったのもありますね。
OPENING ACTのビジュアルが世間的にみてそんなに尖ってないのは嫌だなって思ったんで、演出の幅を持たせたかったのはあります。
ただ3人体制っていうのは、今回の選択肢になくて新しい視点だったので、助かります。ありがとうございます!

フセイニ : 私もモデルチョイスについて質問があります。

潤間 : あら!そうなんだ!(笑)面白い面白い。

 

 

 

フセイニ : 最初のムードボードから作ってる時に、この雰囲気だったら例えばアフリカ系のモデルさんとかの方がハマるんじゃないか って思ってたんです。
最終的には欧米系の方で選ばれていたので、もちろん内容についてはある程度伺っていましたが。

潤間 : 僕も提案してくれたアフリカ系のモデルさんいいなって思ってました!
ただ、一応今回のモデルさんを選んだ理由が明確にあって。インタビューなんで言葉にしずらいんですけど(笑)
これは個人的な体験で、好きだったブランドさんが急にビジュアルで大きくチェンジした時があって、変化幅があまりに大きすぎて自分の中にその洋服が入ってこなかったんですよね。
そういう経験があったので、うちのユーザーが同じような感覚になってほしくないってのもあって、あくまで繋がりを感じてもらえるようなキャスティングにさせてもらいました。

wata : かっこいいこと言ってるけど、レディースモデルさんがドンズバだったからですよね?(笑)
まぁでも、2人も気になるよね。今回2人が提案していく中で唯一通らなかったのってモデルキャスティングくらいだもんね。キャスティングの背景は伝えてたけど直接聞けるって貴重だよね。

潤間 : もう少しステップ踏んだり、それこそアイテムによってピンポイントで起用したい時とかめっちゃありますよ。

船岡 : 行きすぎちゃうってことなんですかね。ある程度バランスを取るじゃないですけど、ユーザーとの距離を考える大切さというか。

潤間 : ですね。普通クライアントさんから首を横に振られた時って何がダメなのかストレートに伝えないことの方が多いし、話さないこととかもありますし。
でも逆に今後、受け手視点からすると、あなたと似た境遇の会社が同じようにこういう施策をして成功した事例があるんですって一緒に補足説明があるとめっちゃ安心するかもです。
そういう見せ方すると、1ランク上の話し合いができるから大切なのかもしれません。

wata : がっつりフィードバックカウンターもらってる(笑)

 

—後輩が意見を通すってとても重要なことなんですね。潤間さんもキャッチボールありがとうございました。
キャッチボールついでに、今回 LOOK BOOK をフセイニさんが制作するということになってると伺ってますが、どんな部分を意識して制作していこうと思っていますか?

 

フセイニ :トラックリスト風のデザインが面白いんじゃないかなと考えています。
音楽の流れのようにコレクションを見てほしいので、そういった意図が伝われば嬉しいです。
特に推したいアイテムがより際立つようにトラックの並びやビジュアルの配置に強弱をつけると視覚的なメリハリが生まれてコンセプトがさらに明確になると思うので、そういった点に意識して制作していきたいです。。

 

—ありがとうございます。
そんな意見飛び交う現場でしたが、改めて今回のクリエイティブを通して伝えたいことを潤間さんwataさんにお聞きしたいです。

 

wata : では僕から。
この記事を見てくださる方って、業界内の方かOPENING ACTさんの熱烈ファンなのかなって思ってるんですけど、今回のビジュアルやアイテムのみではなく過去のアーカイブもぜひこのタイミングで見比べていただき、変遷を感じていただければと思います。
そんな風に聞かされてlookをみること自体あまりないとは思いますが(笑)
群雄割拠のこの戦国時代を独自の力で切り抜いてきた潤間さんがどんな想いで物作りやっているのか、その珠玉の片鱗が見えてくるんじゃないかって思うのでこのタイミングで是非注目してもらいたいです。

 

—ありがとうございます。では、最後に潤間さんお願いできますか?

 

潤間 : 僕の言いたいことも結構wataさんとかぶっちゃう(笑)

wata : なんかすみません。
でも別に打ち合わせとかしてないですよね。

 

 

 

潤間 : してない(笑)
今回のビジュアルに関しては、独りよがりじゃなくて見てもらった人に絶対にかっこいいねって思ってもらえるようなものに仕上がってる自信があります。
その上でただかっこいいだけじゃなくて、過去と比べて進化してるって思ってもらえるビジュアルに仕上がってる自信もあります。
このブランドもそうだし、僕自身もそうなんです。
是非その成長を感じ取っていただきたい・・・!
まぁ難しく言ってますけど、やっぱ単純にかっこいいビジュアルなんで、それを見て楽しんでください!

アイテムはもちろん、コーディネートも含めてこうやって組んだらかっこいんだなとか、単純に洋服ってかっこいいんだなとか、楽しいんだなっていうのを知るきっかけに少しでもなればいいなっていう風に思っています。
今までとは違うと感じてもらえるようなテクニカルなもの作りや、素材使いをしているので、購入していただいて届いた時により楽しんでもらえるんじゃないかと思っています。
様々なステークホルダーと連携し一生懸命作っていますので、是非見て楽しんで手に取って喜んでもらいたいと思っています。

 

—皆さん、本日は撮影、インタビュー含めて本当にありがとうございました。

 

一同 : ありがとうございました。

最後にビジュアルの掲載許可をいただいてますので、是非ご覧いただければと思います。

 

OPENING ACT 25ss Collection Lookbook

 

Brand / OPENING ACT
Brand Director / URUMA
Producer / wata
Art Director / Masato Funaoka
Art Director / Rena Huseini
1st Photographer / NAKADA
2nd Photographer / Takahiro Hashiguchi
2nd Stylist / Yatagai Takayuki
3rd Stylist / Akagi
Hair&Make / AKEMI EZASHI
Lookbook Director / Rena Huseini