つながるつながる
はじめまして、V’Works野澤です。
私は岩手県の沿岸部、本州最東端の地で生まれ育ちました。
田舎の港町で、決して栄えてはいませんが大好きな場所です。
そんな場所で、中学生の私は突如としてレゲエという音楽に出会います。
入りはというと、とある日本人レゲエアーティスト。
なんだか良いな、他にはどんな人がいるのかな、と、なんとなくジャンルの中を掘っていくうちにふと1つの疑問に辿り着きます。
この人たちめちゃめちゃレゲエについて歌ってるけど、そもそもレゲエってなんだ?
そこに疑問を抱いてしまってからはもう底なし沼に落ちた様なものです(笑)
私の育った地域はレゲエのシーンが特に目立ってあるわけでもなく、当時はもっぱらネットで調べるかレンタルCDショップで片っ端から借りて聴くかがほとんどでした。
それでもあの頃の私を惹きつけるには十分です。
ジャマイカ人アーティストの曲を聴くようになってからは、翻訳サイトを使って和訳してみたり、
緩くて心地いいメロディなのに、なんか凄いシリアスなこと言ってるぞ?!
これがレベルミュージックってやつか!なんて思ったりなんかして(笑)
それからというものファッションやアート、政治、読む雑誌や他ジャンルの音楽を聴くにしても全てレゲエを通して興味を持つようになりました。
高校卒業後の進路も、日本のレゲエシーンを牽引している土地に住んでみたいという単純かつ不純な動機で地元を出て横浜へ行くことを決め、
(さぞレゲエ好きがいるのだろうと思いながら入学したクラスには、ヒップホップ好きとサイケデリックトランスのDJしか居ませんでしたが(笑)それでもその子たちと音楽の話をするのは楽しかったです。)
社会人になってからも色々な場所へ遊びに行き、様々な方と出会い、今の自分が形成されていると感じます。
レゲエが生まれたジャマイカは、日本でいうと秋田県ほどの面積しかありません。
スカやロックステディから始まり、ルーツやダブ、ダンスホールなどカリブの小さな国から生まれた音楽が、地球の反対側にある日本や世界中に広がり人々の心や身体を動かし、大きな繋がりを作っているのです。
極論、音楽なんかなくても生きていけると言う人もいるかもしれません。
音楽に限らず、映画やゲーム、洋服や食事だって必要最低限あればなんら問題ないと。
でも、それではどうしても寂しいと思ってしまいます。
やっぱり人の心を感じながら生活していきたいし、ささやかでも人の心に触れるような動きをしていきたいと思うのです。
地球の反対側まで届ける!とかそんな大それた事は考えてはいませんが……
周りの方々、これから出会っていく方々と、心のある繋がりや物を作っていきたいです。