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特別対談企画 ” 前座の躍進” 前編

V’Works広報担当です。
今回は自社ブランドやインフルエンサーブランドの販売で急成長を遂げている株式会社SEETHELIGHTの執行役員、グループである株式会社BLANKで代表取締役を務める潤間 赳郎氏と株式会社V’Worksの常務取締役でありアートディレクターとしてBLANKのクリエイティブ戦略のサポートを行うwataの2名に対して、ブランドオープニングアクトの25SSの撮影に同行し、今後の展望について対談形式で語っていただきました。

 

左 潤間 赳郎氏(BLANK) 右 wata(V’Works)

 

今回は前後編に分け、前編では今年5年目を迎えるOPENING ACTの成り立ちからブランドにかける想いをオーナーである潤間さんご本人よりお話を伺い、後編ではオープニングアクト25SSの中身について迫りつつ、実際に撮影を行ったlookも特別にご紹介させていただきます。

本日は貴重なお時間いただきまして、ありがとうございます。
普段、制作サイドは表で語る機会は少ないですが、是非お二人につっこんで聞いていけたらと思っています。
よろしくお願いします。

潤間 : よろしくおねがいしまーす!
wata : お願いします〜!

 

—まずは、閃光のように現れたOPENING ACTですが、当時生まれた背景がどんなものだったのか、お伺いしてもよろしいですか?

 

潤間:意外とこうやって、しっかり聞かれることってないので緊張するんですけど笑
ちゃんと改めて説明すると、割と自分の中で必然な理由が2つあって。
1つは自分の年齢的なものもあって、このアパレル業界でしっかり骨埋める覚悟で仕事するのが、割としっくり決まったタイミングだったんです。
ゴールのない課題のようなものを持っていた方が、エネルギッシュに仕事できるんじゃないかなと思いまして、自分のブランドがあれば常にもの作りだったりとか、いろんな刺激を得ながら仕事できるじゃないですか。
しかも、かっこいいアイテムとかを作る時ってゴールがないから、一生終わらないゲームを始める感覚というか、そういうことをしたかったので、まずブランドを始めました。

2つ目は僕自身の働くポリシーが関係していまして、 元々SNSチャンネルとかの発信活動の中でも”自分を通して服好きの人を世の中に1人でも増やす”っていうテーマがあるんですけど、そのためにはやっぱり自分のブランドのコンテンツがあった方がそういう人を絶対的に増やせるっていう風に改めて思ったことですね。

wata : “服好きを増やしたい”っていうテーマについては、確かに発信しているチャンネルからビシビシ伝わりますね。 何より潤間さん自身が服を楽しんでいる印象ですよね〜。

 

—服好きを増やすって改めて言葉にしてみるとすっごく大変そうなテーマですね!笑
さらに深掘っていきたいんですが、OPENING ACTは今年5年目に入りコロナの騒動やアフターコロナを経ていますが、その間ファッションシーンでもかなりの変化があったと思います。潤間さん自身ではどのような変化が起きたと感じていますか?

 

潤間:今はちょっと落ち着いてますけど、コロナの流行から店舗で服を買う機会がより減ったじゃないですか。オンラインの比率が増えてるというか、もうオンラインやってて当たり前みたいな時代になって。町の個人店ですら始めてますよね。
だからみんなオンラインで買うことが当たり前になった分、買う方も慣れてくるから普通に平面的な情報だけだと購買意欲が起きなくなったんじゃないかなって思いました。

この5年とかで特に変わったなと思って、ただ商品をネットに出したら売れるって思ってる人たちが結構いるんですけど、やっぱりそんなに甘くないんですよね。
オンラインで情報を触れさせる時に、どんな風にやったらお客様の心が動いて購買するかっていうところの深さが、より難易度が上がったとすごい感じました。
今日の撮影にも紐づくんですけど、どうやってやったら皆さんの好奇心とか購買意欲とか、その購入ボタンを押すまでの気持ちに動かせるかみたいなところがありますよね。
これだけネットで便利に買える時代だから、もうよほどの理由がないと店舗に購入に来てくれないんですよね。
店舗にわざわざ自分が出向いて買うってコスパ悪くないですか。みたいな感情もあるから、そこは結構大きかったところかなっていうのを思います。

 

潤間赳郎:株式会社SEETHELIGHT執行役員、株式会社BLANK代表取締役社長を兼任。文化服装学院の特別講師も務める。
YouTubeチャンネル「SPU CHANNEL」、個人チャンネル「ウルマa.k.aユーチューバイヤー」を運営。総SNSフォロワー数は13万人を超える。
バイヤーとして買い付けや商品企画を行う傍ら、自身のショップ「OPENING ACT」を設立。

外部ブランドのディレクションやSNSコンサルティングも行う。

 

潤間 : 後はコロナ関係なくなっちゃうんですけど、5年ぐらいブランドやってますが、僕のブランドも一応世の中から見え方ってインフルエンサーブランドなんですよ。
やっぱりここって拭えなくて。ただ、インフルエンサーブランドってダサいよねとか、インフルエンサーブランドってファングッズだよねみたいな見え方っていうのが、やっぱ日頃業界にあるからこそ、なんか少しでもそこを変えたいなって思いました。
だから、結構その日々のもの作りとかビジュアル作りとかって、他のインフルエンサーと比べても抜かりなくやってる自信はあります。
自分より年下のインフルエンサーたちが、「潤間さんのところがこんなことやってた」とか、「こんなビジュアル作ってた」とか、「こんな物販やってる」っていうのが意外と見られてるっていうのをこの5年間とかでより感じましたよね。ってなると勝手に自分に負荷かけてるんですけど、業界の後輩たちに見せても恥ずかしくないことやろうみたいなムードに自分自身変わってきてますね。

なんか謎の責任感がここ最近ちょっと芽生えたなっていう、別に誰かに言われたわけではないんですけどね。
だけど勝手に自分に負荷かけることって結構大事だと思うんですよね。
物作りとかデザインとかに関しても、正直求められてないレベルでも、ちょっと難しいことやってるとか、気づいてもらえなくても、こういうアプローチはどうだろうとか、この洋服作りした方がお客様が楽しんでくれるかなとか、準備に3か月かかったりして超大変なんだけど、結構意識的にやってましたね。

wata : それはなんかすごい感じる。最近の潤間さんを見ててひしひし感じますよ。
潤間さんのことは程よい近さでみてるんで、なんとくなく今年の夏くらいから鬼気迫る感じ?笑

潤間 : でもそれはwataさんもじゃない?

 

wata:株式会社V’Works常務取締役、アートディレクター、フォトグラファー。BLANKをはじめコンテンツやクリエイティブの領域で外部顧問も複数務める。
フリーランスとしてコレクションなどのヘアメイクからキャリアをスタートさせ、デザイン会社に就職後、
ディレクター/フォトグラファーとしてスラッシュキャリアで転換し、純広告やweb広告を中心に活動の幅を展開する。
2021年V’Worksへjoinし、アートワークから財務人事の領域までデザインと設計を担当する。

 

wata : そうですかね?
どうだろう、最近周りの人に触発されてギアが上がってきてるなみたいなのは若干あるかもしれないですね。
周りの経営者もそうだし、クリエイターもそうだし、一緒に働いてるスタッフとかもそうだし、なんか自分にこう、圧?負荷?っていうよりは、自分をこう鼓舞しなきゃなぁくらいな。

潤間 : しかもwataさんの立場だと鼓舞されることって、もうないと思うんで自分でやってる感じですよね。
頑張れって言われること、多分もう減ってきてますよね?

wata : 僕はキャラ的なものもあると思いますけど笑。でも確実にご指摘もらえるタイミングとかって少なくなりましたよね。

潤間 : そうそう、減りますよね。頑張れって言われない人は、より自分で鼓舞して負荷かけていかないと消えていくんですよ。

 

市場の変遷からパーソナルな意識の変化まで多面的にお話が聞けました。お話の中でお二人の人となりについて少し出ましたが、それぞれの初対面の時などの印象とかっていかがでしたか?wataさんどうでしょう?

 

wata : はじめましては、ちょうどコロナの時期ですかね。
なんか本当に腰低いなって感じでしたね笑。
youtubeとかは見てはいたんで、なんかそのキャラといい意味で違うなって思いました。
「あ、この人はビジネスマンとしてできてる。すげえ大人だな」っていうのが第一印象かな~。まぁすぐ崩れるんですけど

潤間 : 割とすぐ崩れるんだ笑。

 

 

wata : 冗談です笑。潤間さんに関しては出会ったころから今でもそうなんですけど、柔らかさと同時に、「この人には嘘つけないな」というか「本気で仕事を取り組まないといけないな」って思わせるぐらいのいい意味でのピリつきがある感じですね。
あとは本当にたまたま最初の打ち合わせをした場所が、 潤間さんの大きなターニングポイントに関する場所でもあったってくらいですかね。びっくりしました。

潤間 : そうそうそう!すっごいびっくりしました。

 

—逆にウルマさんから見て、wataさんの印象ってどうでしたか?

 

潤間 : 元々wataさんの奥さんと仕事で繋がりがあって、そこで紹介してもらったんですよね。
まず、さっきwata
さんが言いましたけど、最初に打ち合わせをしたカフェが、めちゃめちゃ洒落たとこなんですよ。ホテルのカフェなんですけど、そこでミーティングしようってこの業界で初めて言われたからおしゃれな人だなぁって思いました。
その時から今までそんなに印象は変わってないですね。
wataさんはクールに見えるんですけど、なんか激熱な人というか、気持ちめっちゃ熱い。
大胆な提案とかをものすごい冷静な口調で繊細に伝えてくれるから、すっと入ってくるんだよね。
他の人が同じこと言っても多分受け取れないようなことをちゃんと入れてくれるから、俺的にはなんかすごい貴重な人だなって思います。
やっぱり、やってきてることとかも一環としてるし、あといい意味で気遣ってくれないんで、 絶対にこれ他の取引先だったら言わないだろうみたいなこととかも直接言ってくれるんで、そこは俺の中でものすごくなんか大事な存在だと思います。
やっぱり立場が変わってくると、そういうことすら言われないというか、なんか自然と勝手に周りがイエスマンになってるんですよ。それって俺は元々求めてなくて。
うちの子会社の後輩にも言ってるんですけど、俺は周りをイエスマンで固める趣味ないよって。
だからたまにこれどうなんですか。とか言ってくれる方が俺は嬉しいですね。それをしっかり最初からやってくれるから俺的にはもうありがたいと思います。
あと同じ業界で働いてて「はい、お任せします」って言える人ってほかに本当にいないんですよ。マジで一握りなんですけど。
今日の撮影とかも特にそうなんですけど、wataさんにじゃあこれ任せますって。

wata : いうて、お任せって言われてますけど、ちゃんと要望とか聞きますよ?笑

潤間 : もちろん聞いてくれますけど、聞いた上で組んでくれて、やってくれるじゃないですか。そこでも、言おうと思えばいくらでも言えるんですけど。やっぱり信頼してるっていうところもあります。

 

 

—お互いいい相性って感じなのはお話きいてて伝わりました笑
お二人でこれまでのタッグ組んで撮影は行ってきてると思いますが、それぞれ同じクリエイターとして大切にしたいことって何かあるんですか?

 

wata : それでいうと実のところ僕はあんまりないんだよなぁ。
んー、まぁ強いて言うなら、
作ったものが最終的に誰かに触れる時に、ただコンタクトするだけじゃなくて琴線に触れてないとダメだよなとは思ってますかね。すごい抽象的なんですけど。
僕自身、割と結構いろんなところで仕事してて雑食で、クリティカルなこだわりっていうのはないんですけど、やっぱりその先にどんな人がいてとかって、思いを馳せるじゃないですけどそこは結構重要に考えてますね。

潤間 : 十分なこだわりっですよ、それ。

 

—潤間さんはいかがですか?

 

潤間 : 僕は総合的なパッケージングが重要だと思ってて。
洋服があって、その洋服をWEB上でお客さん見てもらうって、綺麗に包装してお渡ししてることと一緒じゃないですか。
けど、包装の仕方って本当に何万通りもあるからそこのテンションにめちゃめちゃこだわっています。
例えばyoutubeもそうなんですけど、いろんなやり方がある中で、ただただ俺が喋ってるだけだとつまらないから、どんなテンションで、どんな思いで、どんなビジュアルで伝えるかってところを考えています。
今日の撮影も、作った洋服に対してこのビジュアルはお客さんが喜んでくれるかなっていうのは考えていましたし、やりたかった演出も入れたので綺麗なパッケージができてると思っています。

逆にものすごい安っぽい服を綺麗に見せようとすれば極論撮影技術でいくらでもできるじゃないですか。
でもお客様に届いた時になんだこれってなるのは違うと思ってるんですよ。
これ結構あるあるで、アパレル業界やりがちなとこもあるから。
やっぱりお客様がいいと思って買ってくれたのに、ガッカリさせちゃうのは俺のポリシーに反するので、そこは結構情報の正確な伝達とか、心がけながらお仕事してます。

wata : 本質的ではないですもんね。ある意味コミュニケーションツールとしてのクリエイティブが凶器になっちゃう感じ。

潤間 : 例えば、誰かに対してムカつくって感情があったとしても、「お前ムカつくんだけど」って言ったら、すごいぶっきらぼうで感じの悪い伝え方ですけど、方法によってはこの負の感情をうまく変えて伝えられるかもしれないですから。
オブラートに包めっていうのが、ちょっと近いのかもしれないですね。

 

—お二人の仕事のこだわりを伺っていて、Eコマースって、ITの業界でもあるんだよなと改めて感じさせてもらいました。

—では、前編の締めくくりとして、最後にそれぞれの会社の展望を伺いたいです。

 

wata : お先に自分から。
僕は役員ですけど代表は別にいるんで大きいことはあんまり言わないですけど、攻めたいなって思ってます。
ちょうど、V’Worksもオープニングアクトと同じくらいに生まれた会社なので、変化のタイミングだと思っています。
個人的には、2024年はディフェンシブな業務がメインだったりしたので、2025年はさらに付加価値をつけてパッケージングしようと思います。(笑顔)

潤間 : 今活動がかなりシームレスになってきていて、他企業さんと協業することが増えてきました。
見られているという意識もより一層強くなってきましたし、同じ会社ではなくとも同じフィールドで活躍しているブランド作りしている仲間や後輩に対しても可能性を魅せていきたいです。
そして、一般的に感じられやすいインフルエンサーとしての負の側面を打ち消して価値観をアップデートさせていきたいと思っているので、よりそういった活動は率先して動けたらと思っています。

 

 

—お二人ともありがとうございました。

—では、本日はオープニングアクト25SSのLOOK撮影ということで、特別に撮影のバックストーリーについて、潤間さんwataさんには引き続き参加していただきつつ参加ディレクターを交えてお話を伺っていきます。

 

→『特別対談企画 ” 前座の躍進” 後編』